静岡県立大学 食品栄養科学部 栄養化学研究室

LABORATORY OF NUTRITIONAL BIOCHEMISTRY,
SCHOOL OF FOOD AND NUTRITIONAL SCIENCES,
UNIVERSITY OF SHIZUOKA

研 究

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脂肪組織におけるGLUT4発現制御

 インスリン抵抗性とは、末梢組織でのインスリンによる糖取り込み促進作用が何らかの理由で阻害されている状態をさす。末梢組織でインスリン依存的に糖を取り込むglucose transporter 4 (GLUT4)は、インスリン抵抗性と深く関与している。運動トレーニングは筋肉で発現するGLUT4の量を増加させて、インスリン抵抗性を改善する。我々は、GLUT4遺伝子のプロモーター領域と遺伝子コード領域を含むミニジーンをトランスジェニックマウスに発現させて解析するシステムを用いて、GLUT4が脂肪組織に発現するのに必要なDNA配列を特定し、それに結合する蛋白質の性状を部分的に明らかにした (Biochem Biophys Res Commun,2003)。また高脂肪食がインスリン抵抗性を引き起こす一因、すなわち高脂肪食反応性にGLUT4発現を抑制するDNA領域を特定した (Biochem Biophys Res Commun 2004)。

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